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【2/21の日誌】彗星のごとく現る、栄留里美さんのミニ講演

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イギリス子どもアドボカシーと子どもの意見表明権の保障

+国連子どもの権利委員会2010第3回日本政府報告書審査報告

 

昨年参加した、日本子ども虐待防止学会@熊本で出会った栄留里美さん(社会福祉士)。東京にいらっしゃるとのことで、急遽、ミニ講演会を企画・実施しました。
栄留さんは、昨年1年間、イギリスに滞在されながら、子どもアドボカシー施策や現状を調査されました。

お話しいただいたのは・・・

1.イギリスにおける子どもアドボカシー:
国レベルの施策から、4地区(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)の施策まで、現地調査の報告をいただきました。現地の写真もたくさん見せていただきました。

2.2010年5月に開かれたUNCRC第3回日本政府報告書審査報告:
全日程を参加された報告をいただきました。ペーパーには出てこない<生>のお話がいっぱいでした。

特に印象に残ったのは・・・

1.について

アドボカシーの特性とは・・・?=「Professional and Independent Advocates:専門性と独立性を持ったアドボケイト」である。

栄留さんが考える、子どもアドボケーター(アドボカシーを仕事にしている人)とは・・・?=「子どもアドボケーター=子どもの完全なる味方」である。

『National Standards for the Provision of Children’s Advocacy Services』 子どもアドボカシーサービス提供のための全国基準 Department of Health保健省 2002年11月発行  http://bit.ly/gMg40C

Advocacy Services provide independent and confidential: アドボカシーサービスは独立性と守秘をもって次のことを提供する。Information情報,Advice助言, Advocacy代弁,Representation代理,Support支持

(指針)
★Standard 1: Advocacy is led by the views and wishes of children and young people. アドボカシーは子どもの意見と願いによって導かれる。
★Standard 2: Advocacy champions the rights and needs of children and young people. アドボカシーは子どもの権利とニーズを擁護する。
★Standard 3: All Advocacy Services have clear policies to promote equalities issues and monitor services to ensure that no young person is discriminated against due to age, gender, race, culture, religion, language, disability or sexual orientation. すべてのアドボカシーサービスは平等を促進する明確な方針の下に提供する。そして年齢、性別、人種、文化、宗教、言語、障害、性指向により子どもが差別されないようにサービスを監視する。
★Standard 4: Advocacy is well-publicised, accessible and easy to use. アドボカシーはよく広報され、アクセスしやすく利用しやすいものである。
★Standard 5: Advocacy gives help and advice quickly when they are requested. 求められたときにはただちにアドボカシーは援助と助言を行う。
★Standard 6: Advocacy works exclusively for children and young people. アドボカシーは子どものためだけに行われる。
★Standard 7: The advocacy service operates to a high level of confidentiality and ensures that children, young people and other agencies are aware of its confidentiality policies. アドボカシーサービスは高レベルの個人情報保護を行い、子ども、他の機関が個人情報保護に関する方針を知ることができるようにする。
★Standard 8: Advocacy listens to the views and ideas of children and young people in order to improve the service provided. 提供しているサービスを改善するために、アドボカシーは子どもの意見と考えに耳を傾ける。
★Standard 9: The Advocacy Service has an effective and easy to use complaints procedure. アドボカシーサービスは、効果的で利用しやすい苦情解決手続きを有している。
★Standard 10: Advocacy is well managed and gives value for money. アドボカシーを効果的に運営し、資金を有効活用する。
※以上、栄留訳

 

2.について

第3回日本審査・最終所見・勧告CRC/C/JPN/CO/3 Concluding Observations: Japan 2010年5月27日28日実施(国連子どもの権利委員会第54会期内) 政府勧告は第2回から6年ぶり
原文 http://www2.ohchr.org/english/bodies/crc/crcs54.htm
日本語訳 http://www26.atwiki.jp/childrights/pages/13.html(平野裕二さん)

CRC/C/JPN/CO/3 Concluding Observations: Japan 43 & 44.  <Respect for the views of the child 子どもの意見の尊重>
43.司法上および行政上の手続、学校、子ども施設ならびに家庭において子どもの意見は考慮されているという締約国の情報には留意しながらも、委員会は、正式な規則では年齢制限が高く定められていること、児童相談所(guidance centres)を含む児童福祉サービスが子どもの意見をほとんど重視していないこと、学校において子どもの意見が重視される分野が限定されていること、および、政策策定プロセスにおいて子どもおよびその意見に言及されることがめったにないことを依然として懸念する。委員会は、権利を有する人間として子どもを尊重しない伝統的見解のために子どもの意見の重みが深刻に制限されていることを依然として懸念する。
44. 条約第12条および意見を聴かれる子どもの権利に関する委員会の一般的意見12号(2009年)に照らし、委員会は、締約国が、あらゆる場面(学校その他の子ども施設、家庭、地域コミュニティ、裁判所および行政機関ならびに政策策定プロセスを含む)において、自己に影響を及ぼすあらゆる事柄に関して全面的に意見を表明する子どもの権利を促進するための措置を強化するよう勧告する

 

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当日は、栄留さんからお話をうかがうだけでなく、私たちから、江戸川子どもの虐待防止キャンペーンの報告もさせていただきました。チームあさってと荒田直輝さんから報告をし、最後には参加者全体でのクロストーク。

急遽セッティングした講演会でしたが、区内の小児科医やお隣の自治体の子どもNGO代表の参加もいただき、充実した時間でした。

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松江の家。
栄留さんには講演の前に「松江の家」を見ていただきました。
庭には季節はずれの綿花。さをり織りに使おうと思います。

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