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【本日の日誌】ポスト311えどがわについて

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昨日7月<12日>は「ポスト311えどがわ」の集まりの日。約10人が参加し、原発や放射能、黄色グッズ、これからの江戸川の話などが話題にのぼった。
※ちなみに黄色グッズとは、前回の集まりで、放射能や原発について関心を高めるための視覚的アピールカラーを黄色にしようということになり、毎月12日は何かしら黄色の物を身に付けようとキャンペーン中。

昨日で3回目の集まりだが、いつも時間が足りないままに終わる。
現状についての発題や報告が多くの時間を占めていく。
まだ未来を思い描くのは難しさが伴う。かんたんなことじゃない。

そもそもなぜこの会を始めようと思ったのか。
まずは、「小松川市民ファーム」の説明をしてから、最初の最初の話をしてみたいと思う。

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6月12日の様子

「小松川市民ファーム」は、いわば、私設NGOセンター。

江戸川子どもおんぶず代表の大河内秀人の寿光院(浄土宗)の持ち物(オーナー)であり、NGO=市民団体へ開放された場所だ。
もう30年ぐらい続く(もはや私は知らない・・・)、江戸川の隠れた名所(?)だ。
今風に言えば、「Community Space for Social Justice/Change」といったところだろう。

マンションの一室に大きく分けて3つの部屋があり、加えて、キッチン、男女別のトイレ、玄関は2か所。
部屋の1つは30畳ぐらいあって、会議室的なスペースを取り囲むように、本棚や物入れ、NGO4団体のデスク、コピー機、紙折り機が並ぶ。ほか2つの部屋は複数のNGOや地域政党の事務所として独立して使用されている。

現在の管理人は、ここにデスクを構えるNGO代表。管理人と言っても、マンションの掃除などを担当するわけでなく、この場をより居心地よく使えるために、みんなの声を聴き調整する役割だ。

家賃光熱費は体力(団体規模)に応じて払う。電話はISDNに分けて使ったり、インターネットは格安で使用できる。輪転機やコピー機、冷蔵庫もFAXシェア。デスクを置かなくても、住所やFAX番号をここにしている団体もある。毎日朝から晩まで常勤職員が仕事をしているNGOもある。

そんなもんで、大小20ほどの団体が入居していることになると思われる。
いち入居団体の私には、その数がわからない。

「小松川市民ファーム」の利点は、めぐまれた設備環境だけでない。
入居団体が、それぞれ活動分野が異なること、である。しかも、それぞれに実績がある。

子ども分野にいると、講演会やネットワークなどで、同じ子ども分野の団体には多く出会い、つながっていく。
では、河川保全団体とはどうか、国際開発NGOとはどうか、NPOバンクとはどうか。
ここでは、日常的に、顔を合わせ、最新のissueを耳にし、イベントを手伝い合い、アイデアやアドバイスをもらえる環境だ。
NGO運営の技術面でも互いをサポートし合う。NPO法人格取得/運用のさまざまな壁の乗り越え方、良心的な価格で仕上げてくれる印刷所、イラストレーターの紹介、行政との付き合い方の秘策共有・・・。ときには、グチも聞き合う。
それだけじゃない。具体的な実践例は、最高の刺激を与えてくれる。規模の大小はあるが、実際に新たな「仕組み」を作り出し、「市民社会」に向け、一歩を踏み出したその瞬間を、間近で見られる。

つまり、異分野同士でも、新参者でも古株でも、ともに助け合える「仲間」と、「市民社会」が実現される「未来」に向けて歩んでいける、かけがえのない場所だ。

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さて。

きっかけは4月21日(木)だ。
私が3月11日をいっしょに過ごしたKさんは、元児童館職員で、現在は某市民メディアで配信活動をしている(ちなみに江戸川区民ではない)。
4月21日の夜、このKさんと、江戸川子どもおんぶず代表の大河内と事務局の江崎と私との4人で、飲んだ。電波の入らない、五反田の地下の飲み屋だった。
その日は「子どもに年20mSvの安全基準を撤回せよ 4月21日文部科学省・原子力安全委員会交渉」の日で、大河内もKさんも交渉の場に出席し、政府の対応を憤りを持って間近で見届けた。

時間ギリギリまで、放射能と子どもについて話し合い、Kさんは急遽、翌日に郡山に行く予定だった大河内に同行することを決め、よし!やれることをやっていこう!と士気も高いまま、江戸川組は大河内の車で戻った。

夜の街を車で抜けていると、311からの約40日間のことが頭の中をぐるんぐるーんと駆け巡り始めた。
東京都知事選挙を終え、統一地方選挙を3日後に控えていた。
平日土日関係なく、毎日どこかで、テーマもさまざまに、講演会や集会、政府交渉が行われていた。

一方、江戸川は静かだった。
まだ個人で計測した放射線量はひとつのマップにプロットされておらず、区内での集まりもほぼなかった。直後から忙しく動いている人もいたし、後方支援をする団体もあったが、全体的には、江戸川での生活自体が不安定であったといえる。区議会議員選挙活動も自粛されていた。余震もかなりあった。計画停電の対象ではなかったが、まだ行われていた時期だった。

ただ――。3月11日以降、私たちの日常は、それ以前とは違うものであった。
多くのことが露呈し、私たちに何もかもを問いかけてくる。江戸川という地域で私たちが次に踏み出す一歩も、「昨日」を繰り返すのか否か、誰かに見られている気がした。

車は荒川を渡り始め、向こうに暗いタワーホール(江戸川区施設)が見え始めた頃、小松川市民ファームの「仲間」のことを思い出した。2日前に小松川市民ファームで理事会を開いたとき、何人かに会ったばかりだった。311以降、それぞれが活発に活動し、独自の視点から情報収集していることを知り、なぜかほっとした。

単純に、みんなで会ったら楽しいだろうな、と思った。
情報の共有と不安の解消を図りながら、被災地からとおく離れた江戸川という場所から、どんなにちいさくとも、「エネルギー」や「持続可能」をテーマにした、地域の新しい「仕組み」を生み出せたら、どんなにおもしろいか!「ポスト311」の「未来」の模索だ。自由に、大胆に、明るく、語り合える時間になると直感した。

いいね!いいね!いいね!車中の3人で盛り上がった。

とにかく、顔を合わす日を作ろう。いつにするか?そうだな、ポスト311を目指すわけで、同じ日を繰り返さないという意味で、12日はどうか。毎月、12日に集まる。よし!毎月12日を、ポスト311の議論の日にしよう!

じゃあさ、じゃあさ、会費は無料にして、気軽に誰もがちょいと来られるようにしよう。映写機の準備はしておいて、パワポでもなんでもつなげるようにしよう。わいわいビールでも飲みながらの方が話は弾むかな。ビール代は200円程度にして、缶ビールを冷やしておこう。
GWを挟むと周知の時間がほとんどないけれど、小松川市民ファームメンバーに投げかけ、この勢いのまま、来月5月にもさっそく集まれるようにしよう。・・・そんなところまでイメージを出した。

次の日、現在の管理人に連絡。やろうと決まった。

こうして、昨日まで3回ほど集まってきた。
「ポスト311えどがわ」と名前に思いを託し、これからも毎月集まって、話を重ねていけば、きっと何かアッタラシイことが生まれるだろう。
何度も言うが、規模はちいさくとも、時間はかかっても、ローカルなところで実践できることを発見し、それを本当にやることができたら、これは本当にすてきなことだ。ほかの多くの人に何かをもたらすことができるかもしれない。

・・・と、きっかけを書き留めておこうと思ったら、なんとも長話になってしまった。
途中、何度も手帳を見た。もう前後関係がわからなくなっている。
私はあの時期、家と会社を往復するだけで、NGO活動はぜんぜんしていなかったのに・・・。
正直に話すと、ドキュメンタリー映画『幸せの経済学』上映と、トーク「豊かさの哲学」(上村英明氏×スカルマ・ギュルメット氏×大河内秀人)に大いなる刺激を受けて、「ポスト311えどがわ」構想が生まれたと勘違いしていたほど。
手帳を見てビックリした。映画は5月22日だった。そりゃーそうだ生物多様性の日(International Day of Biodiversity)だったわー!あの日も車で帰ったけれど、スカルマさんといっしょに、「原子力ポスターコンクール中止」の話をした。4月21日は、そうそう、20mSvの話を選挙看板の前でやったわー。

も・と・い!

毎月12日は「ポスト311えどがわ」の日。11日の次の日は、「未来」を語ろう!
まだまだ始まったばかり。
何が生まれるかは未知。ぜひ多くの人に参加してもらいたい。
ビール、冷やしておきます!!!

 

●報告●

5月12日(木)19時~小松川市民ファーム
震災孤児/内閣府男女共同参画(震災)/天然住宅
6月12日(日)16時~小松川市民ファーム
放射線量測定結果/6/11江戸川未来ウォーク/6/11新宿原発やめろ!!デモ
7月12日(火)19時~小松川市民ファーム
田中優さん講演会記録鑑賞

□予定□

8月12日(金)19時~小松川市民ファーム

 

(文責:青木)

 

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